イマジノス

明けました。今年も色々ソフト紹介していくのでよろしくお願いします。

そんなわけで新年一発目のソフトは『ImageNos』
このソフトはフィルタソフトなんですが、一般の方はまず使わないような機能がちらほらと・・・。
その機能は膨張、収縮、そしてラベリングです。
実はこの機能は、私の研究室でメンバーの一人がやっている研究で使用している画像処理なのです。
その研究とは、トポロジカルマップを使用した自立移動ロボの研究なんですが、簡単に説明しますと、
手書きで描いた地図をロボットに読ませて、ロボットがその地図からルートを計算して目的地まで向かうというものです。
まぁ、研究の話はいいとしてなぜそれにこのフィルタが関係あるかというと、ロボに地図を読ませ、計算させるためにはなるべく最低限の情報を与えた方が計算も速くなりますしその分高速化できます。
そのためにこの3つのフィルタを使用して地図の情報を必要な分だけ抽出するという必要が出てきます。
私の説明だけでは良くわからないと思うので、実際に画像とあわせて説明します。
まず、左が元の地図画像です。(YAHOO地図を使用しました)
最初に色情報を少なくするために2値化します。
(2値化とは濃淡のある画像を、白と黒だけで中間のグレーの階調のない2値画像(1bit)に変換する処理の事です)
研究では更に高速化するためにHSVで2値化してますが、今回は文字を消したかったのでRGBの緑で2値化しました。
(閾値は100~200、白が道になります)
次に線と線の間の欠け(ドット抜け)を埋めるために膨張という機能を使用します。
これは、8近傍のドットを参照して周りに黒があった場合白にして線を太くするという機能です。
次に収縮ですが、さっきの膨張と逆で線を細くする作業です。
本当なら研究では道が1ドットになるまで収縮を繰り返しますが、上手くいかなかったので道が若干太いです。
最後にラベリングですが、これはドット一つ一つに番号を付けていくという作業ですが、コレを使用するとドットの集まりを数字で分けることが可能です。
(実際はここでラベリングではなく特異点抽出という作業が入りますが無いのでラベリングにしました)
青がひとつのまとまり、赤がつながってないドットのまとまりとなります。
新年早々めんどくさい話から始まりましたが、他にもこのソフトには重心を求めたりと結構画像処理の研究の基本的な事を抑えているので色々参考になります。
まぁ、画像加工にはあまり向かないかもしれませんけどね。
詳細データはこちら↓
【ソフト名】ImageNos
【作者名】baruth
【価格】フリー
【ファイルサイズ】404,976 Bytes
【インストーラ】無
【対応OS】Windows
【配布先】http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/2489
【備考】

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