スクリプトの紹介は初。
『Suicidator City Engine』は自動で街を生成するBlenderのスクリプトです。
作成はpiiichan氏ですが、それから派生したスクリプトが多数出ており、その中でも今回はlittleneo氏が作成した派生スクリプトを使用しました。
なのでこの記事ではlittleneo氏のdev.3の使い方についてわかる範囲で簡単に説明します。
○Mainタブ
・Scale:たぶん全体の大きさ
・Replay:同じ乱数が使用される。
・Seed:乱数の種
・Buildings:建物(箱)が生成される
-Read Ground props:不明(Groundタブの設定を反映する?)
・Ground:床が生成される
-Read Building props:不明(Buildingタブの設定を反映する?)
○Buildingsタブ
・Floor Height:建物の高さ。
・Floors:建物の階数ぽい。上げるとビルも高くなる。
・Width:建物の幅
・Location:不明
・Density:密度。M/pxは値を大きくするとスカスカになる。B/pxは不明。
・align Variations:パターン配置らしいが効果は未知数。
・Input Map:配置パターン用画像を使って整列させる?
・Make detailed buildings:建物が箱から詳細な建造物ぽいものに変わる。
○Groundタブ
・as Tiles:床がグリッド状になります。
・City Map:道路画像を読み込み、道路に建物が建たないように配置されます。
・Sidewalks:歩道が追加される(建物の周りにちょっと道っぽいのが追加されます)。
正直機能があり過ぎてどう使っていいやらといった感じですが、適当に数値を弄るだけでもそれっぽいのができるのでお勧め。
「Level Of Details」にチェックを入れるとビルの形状を箱からそれっぽい形にしてくれますが、すごい処理に時間がかかるので注意。
最後にBlenderスクリプトの使い方ですが、
1.Blenderを起動したら「F1」を押してファイルを開くモードにします。
2.ダウンロードしたスクリプトファイル(*.blend)を選択すると、色々ウィンドウが開きます。
3.右端のスクリプトが書かれたウィンドウで右クリックから「Execute Script」を選択。
4.GUIが起動しますので後は適当に弄って「Create city」ボタンで生成です。
ちなみにこのスクリプトはBlender2.4.8で無いと動きません。今回はLinux版のBlenderで試しましたがWindowsでも起動するでしょう。
詳細データはこちら↓
【ソフト名】Suicidator City Engine
【作者名】piiichan,littleneo他
【価格】フリー
【ファイルサイズ】565,228 Bytes(littleneo氏作成のスクリプト)
【インストーラ】無
【対応OS】Win,Linux,Mac
【配布先】http://blenderartists.org/forum/showthread.php?t=140415
【備考】Blenderがインストールされている事が条件です。
スイシデーター
1月 11th, 2009ラックスレンダ
12月 23rd, 2008レンダラは久々。
『LuxRender』は、物理シミュレーション型のレンダラです。
このソフトもMLT(メトロポリス光輸送)を実装しています。
Windows、Linux、Mac版とマルチプラットフォームなので最近のハイスペックなMacで動かしたら早そうです。
ファイル形式がオリジナルのlxsなので、通常のソフトからは吐き出せませんが、公式サイトにエクスポータがあるので今回はそちらを使用してレンダリングしました。
エクスポータはBlender、Maya、XSI、C4Dとあります。勿論Blenderを利用しました。
エクスポータはアニメーションにも対応しているのでBlenderで作成したアニメーションをレンダリングする事も可能です。
欠点としてはレンダリング速度がお世辞にも速くはないので(マルチスレッド対応と言えど)、今回作成した画像も90分程回してもノイズが取れませんでした。
出力はIndigoのように一定感覚でファイルが出力されますが、exr形式で吐き出されるのでHDRが作れるソフト等で開く必要があります。
フリーではIndigoと共にハイクォリティなレンダリングが出来るソフトのひとつなので是非おすすめ。
詳細データはこちら↓
【ソフト名】LuxRender
【作者名】GPLライセンス
【価格】フリー
【ファイルサイズ】3,490,877 Bytes(Win)
【インストーラ】Windows版は有
【対応OS】Windows、Linux、Mac
【配布先】http://www.luxrender.net/
【備考】
グリート
12月 6th, 2008久々のLinuxもの。
『glito』はLinux上でフラクタルを作るソフトです。
フラクタルのソフトは以前から色々と紹介してきましたが、今回のソフトはLinuxという以外はこれといって真新しい機能はありませんが、Linuxオンリーということで取り上げました。
インストールにはrpmとソースコードが用意されていますので、RH系の方はrpmを使うと簡単です。
私の環境はFedora9なので今回はrpmでインストールしましたが、インストールにはfltkとfltk-develが必要になるので別途インストールが必要です。
コマンドはglitoで起動します。もちろんX windowが入っていないと動かないので注意。
用意されている関数は「Linear」、「Sinusoidal」、「Julia」と、自分で関数を打ち込むことができる「Edit Formulas」を表示させる「Formulas」の4つです。
他にもズーム、変形、回転のアニメーションもありますが、マシンスペックを結構使うのでPCスペックがしょぼいとカクカクになります。
保存はPNG,BMP,グレースケールBMPとあります。保存の際には矢印キーで画像移動、スペースで保存されますが、ここでもマシンスペックが足りないと反応が遅くて固まったようになります。
加えて、BMPで保存すると白黒になるのでカラーで保存するならpngで保存しましょう。
高スペックPCのLinuxがあるなら面白いかもしれません。私のノーパソLinuxでは少々無理があったかもしれません。
詳細データはこちら↓
【ソフト名】Glito
【作者名】Emmanuel Debanne
【価格】フリー
【ファイルサイズ】171,358 bytes(rpm)
【インストーラ】rpm、ソースコード
【対応OS】Linux
【配布先】http://emmanuel.debanne.free.fr/
【備考】